卒論作成のための具体的注意事項

【章立てについて】
 本文は、議論の展開にそって、いくつかの「章」に分けて構成するのが望ましい。だいたい3〜5章が目安となるだろう。オーソドックスなのは「起承転結」の構成だが、必ずしもそうでなくともよい。
 論文の冒頭に、「目次」として章立てを記すこと(ページ数にふくまない)。また、各章の冒頭に「見出し」(章のタイトル)をつけること。章が変わるときはページを改め、次ページ冒頭からはじめる。

【文章について】
 当たり前のことだが、文章は適当な長さで区切る。一文でだらだら続けない。「句読点」や「段落」をうまく使うこと。自分のいいたいことをうまく伝えるためには、ただ漠然と自己中心的に書き連ねていてもダメである。自分が他人になった気分で、自分の文章を一度他人の目で読み返してみることを忘れずに。

句読点
 句読点(「、」「。」)をうまくつけることは、読みやすい文章を書くための大事なポイントである。一文があまり長くなりすぎないよう、句点「。」でメリハリをつけよう。
 また読点「、」の個所は大事である。書いている本人にとっては、自分で簡単に意味が理解できても、はじめて読む他人にとっては意味がつかめず非常に読みにくい場合が多い。意味の切れ目に「、」をつけ、それは音読するときの「息つぎ」にもなる。自分の述べたいポイントをうまくおさえ、他人に意味が通りやすいように、うまく文章の切れ目をつけよう。

段落の構成
 いくつかの文章を大きなまとまりでとらえ、ブロックを作っていく作業である。「卒論」という大きな建物を組み上げていくときの、最小限のパーツと考えていい。
 この「段落」作りによって、見た目は格段に美しくなり、読む側も論点の変更が手にとるようにわかることになる。「ここの段落にはこの論点が述べてある」と自分で意識しながら書くことで、卒論もいいものに仕上がるだろう。
 段落を変えるときは、改行して次の文章をはじめる。改行した後は、文頭を一字下げておくことを忘れずに。「段落」の数は1ページあたり4〜8個くらいが目安だが、まあ各自の判断で。
 そして、段落と段落をつなげる働きをするのが、次の「接続詞」だ。

接続詞
 文章をうまく読ませるための、ひとつの大きなテクニックは「接続詞」をうまく使うこと。これしだいで文章は格段に読みやすくなる。ひとつの議論と次の議論との関係、ひとつのブロックと次のブロックとの関係を読者に手っとり早く伝えるのは、この「接続詞」の働きである。順接、逆接、展開、補足などに応じて、「そして」「だから」「しかし」「さらに」「また」などをうまく使おう。

【ページ番号】
 各ページの最下部に、順番に「ページ数」をうつ。ワープロの場合には、自動でページ番号を記入する機能がついているはずなので、それを利用すること。

【注について】
 議論のよりどころ(「出典」)を明記したり、本文に注釈を記す場合に「注」をつける。注は「脚注」の形式で、注をつけたい個所の末尾に通し番号をふり、各ページごとに下段に記すこと。ワープロを使用する場合、多くのソフトに「脚注」の機能が備わっているので、それを使用すればよい。

【図表の使用について】
 必要に応じて、文中に「表」や「図」を使用してもよい。その場合、図表の下にキャプションをつけ(例:「表1 90年代のミリオン・セラー(朝日新聞○月×日付夕刊)」)、出典を明記しておくこと。また、文中の該当する個所に「(表1を参照)」などと指示を入れること。

【文献リスト】
 論文の巻末に「参考文献リスト」を作成し、自分が卒論を書くにあたって参照・引用した文献の一覧を記すこと。単行本の場合は、著者、書名、出版社、発行年を記す。雑誌記事その他は、著者、タイトル、掲載雑誌名、発行元、発行年月日等を記す。インターネット記事の場合には、該当URLとそのタイトルを記す。
 くれぐれも注意してほしいことは、無断引用、盗用などのないように。そもそも著作権法に違反している。他人の文章から引用する場合には、はっきり引用だとわかるように明記し、カッコ(「」)で括っておいてください。

【禁則処理】
 意外と見落としがちなのが「禁則」の問題である。聞き慣れない言葉だが、たとえば「、」や「。」や「?」は行頭に来ないとかいう、文章を書く上での規則のことである。これも、ワープロの場合には、ワンタッチでOKの「禁則処理」の機能が備わっているので、使用してみてください。

【誤字について】
 ワープロを使用すると多くなりがちなのが誤字、誤変換である。「以外と」とか「重いで」とか「かなならずしも」とか「人間ドッグ」とか。可能なかぎり留意して、大ボケなまちがいは防ぐこと(それはそれで笑えるけれど)。


「すばらしい」とは言わないまでも「読みやすい」、先生思いの卒論を作成してください。

 前のページに戻る